NPO法人日本不妊カウンセリング学会は、最適な不妊治療選択の研究・実践することができるよう研究・実践を行っています。

一般情報(Q&A)

<日本不妊カウンセリング学会について>

Q:日本不妊カウンセリング学会とはどんな学会ですか。
A:2002年11月2日に創立された「不妊カップルが最適の不妊治療を受けることができるよう不妊カウンセリング・ケアの発展と普及をはかると共に、不妊カウンセリング・ケアに係わるさまざまの研究や実践を通して生殖医療の発展と医療・福祉の向上に寄与することを目的」(会則2条)とした学会です。この目的を達成するために
  1. 不妊カウンセリング・ケアに関する研究
  2. 不妊カウンセリング・ケアの普及と発展のための事業
  3. 不妊カウンセラー、体外受精コーディネ-ター等の養成と認定、生涯教育と研鑽のための事業
  4. 学術集会の開催
  5. 会誌の発行
  6. その他、本会の目的達成のために必要な事業」(会則4条)
を行っています。非営利目的の学術集団です。
Q:どんなひとが会員になっているのですか。
A:会員には「不妊カウンセリング・ケアの研究や普及に関心を持つ医師、保健師、看護師、助産師、エンブリオロジスト、臨床検査技師、心理職、事務職、研究者、法律関係者、倫理関係者、教育関係者、行政関係者、その他」(会則4条)が含まれます。特徴としては、不妊治療に係わるさまざまの職種の人々が協力して不妊カップルをサポートすることを目的としているので、さまざまの職種の方が参加していることがあげられます。また、不妊カップルにも本会に加入して「患者の視点」からさまざまな提言を行っておられる方がいます。
Q:会員数はどれぐらいいるのですか。
A:2010年8月現在 、1690名の会員がいます。
Q:入会の条件はありますか。
A:本会の目的に賛同する方であれば、誰でも入会することができます。「入会にあたっては入会申込書を提出し、理事会の承認を得る」必要があります。

<不妊カウンセラーや体外受精コーディネーターについて>

Q:不妊カウンセラーや体外受精コーディネーターを学会で養成し認定していると聞いたのですが。
A:日本不妊カウンセリング学会では、非営利団体である日本生殖医療研究協会(荒木重雄会長)が行っていた不妊カウンセラー、体外受精コーディネ-ター等の養成と認定、生涯教育と研鑽のための事業を設立と同時に引き継ぎました。2003年10月5日の時点で、全国で317人の不妊カウンセラーと227人の体外受精コーディネーターを認定しています。
Q:不妊カウンセラーになりたいのですが。
A:不妊カウンセラーになるためには、生殖医療の理論と内容を正確に理解し、カウンセリングスキルをマスターしなければなりません。このために学会では不妊カウンセラーの細かい「到達目標」を定めています。本学会の学術集会に参加したり、年2回行われている養成講座に参加し、不妊カウンセラーとしての「到達目標」をクリアする必要があります。認定には筆記試験と面接試験に合格する必要があります。また、5年ごとに認定を更新しますので、生涯教育と研鑽が認定後も必要になります。厳しいカリキュラムですが、一人でも多くの不妊カウンセラーが誕生し不妊カップルのサポートができればすばらしいですね。
Q:体外受精コーディネーターとはどんな仕事をするのですか。
A:体外受精や顕微受精のような卵子や精子、あるいは受精卵を直接取り扱う治療法(補助生殖医療、Assisted Reproductive Technologyの略でARTアートと呼ばれます)は、大変複雑でカップルにも大きなストレスになります。このARTについて、カップルの立場から治療をアレンジしたり、それぞれのカップルが持つ問題の解決を図ったり、カップルや関係するさまざまの職種の調整を行うのが体外受精コーディネーターの役割です。したがって、体外受精コーディネーターには、医師やエンブリオロジスト(卵子や精子、あるいは受精卵を取り扱う生殖医療の専門家です)と同等の知識が求められます。
Q:体外受精コーディネーターの養成や認定はどのように行っているのですか。
A:到達目標や試験内容は異なりますが、不妊カウンセラーと同様の養成や認定のシステムで行っています。

<不妊カウンセリングについて>

Q:不妊カウンセラーから不妊カウンセリングを受けたいのですが。
A:現在、不妊カウンセラーであることをインターネットなどで公開しているカウンセラーもいますが、非公開のカウンセラーもいます。ただし、非公開のカウンセラーであってもカウンセリングには応じられます。不妊で受診した施設で、不妊カウンセラーからカウンセリングを受けたいとお話になってみてください。現在不妊治療を行っている多くの施設で、本学会が認定した不妊カウンセラーが働いています。また、都道府県によっては、公的な機関に不妊カウンセラーを配置しているところもあります。医療機関や公的機関から離れて独立して不妊カウンセリングを行っているかたもいます。日本不妊カウンセリング学会では、日本生殖医療研究協会やそれぞれの地域の医療機関と協力して日本のさまざまなところで公開討論会も行っています。引っ込み思案にならないで、不妊カウンセリングについて相談してみてください。
Q:不妊カウンセリングではどんなことをするのですか。
A:不妊治療を受ける、受けないを含めて、お二人(あるいはあなた)にとって不妊の問題にどのように対応していくのが最適かを、お二人(あるいはあなた)自身が決められるようサポートするのが、不妊カウンセリングです。不妊治療に関する複雑な情報を分かりやすく説明をすることもありますし、悩んでおられる点についてお二人(あるいはあなた)自身が解決策を見つけられるよう一緒に考えていくこともあります。特定の医療機関に所属している不妊カウンセラーであっても、あなた方自身の立場からカウンセリングをすることを大前提にしています。
Q:不妊カウンセリングは有料ですか。
A:有料の場合も、そうでない場合(病院の受診料に含まれたり全く無料のこと)もあります。

PAGETOP