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一般情報(用語集)

不妊症の専門用語解説集

 

【あ】

アシステッド・ハッチング

透明帯が厚いために透明帯から脱出(孵化)できない受精卵の透明帯を薄くしたり、穴をあけて、透明帯からの脱出を容易にし着床しやすくする技術。

【い】

一般不妊治療

タイミング指導から人工授精までを一般不妊治療、体外受精や顕微授精など、より高度な治療を生殖補助技術と区分けしている。

【う】

ウルトラロング法

体外受精の排卵誘発のための卵巣刺激方法のひとつ。GnRHアゴニスト(スプレキュア、ナサニールなど)を長期間使用後、hMG投与する。

【え】

エッグドネイション(卵子提供)

手術によって卵巣を喪失した人や、早期に閉経に至る(早発卵巣機能不全)人が他人から卵子を提供してもらい、夫の精子で体外受精し、受精卵を妻の子宮に移植する方法。

【お】

黄体化非破裂卵胞(LUF

基礎体温上2相性の排卵パターンを示すが、排卵しないまま卵胞が黄体化する。排卵はしていないから妊娠しない。

黄体化ホルモン(LH

卵胞の成熟・排卵・黄体形成を促すホルモン。脳下垂体から分泌されるホルモンで、卵胞刺激ホルモン(FSH)と協力して働く。排卵が近づくと急激に大量の黄体化ホルモンが放出されLHサージ)、排卵の直接的な引き金となる。

黄体期

排卵から次の月経までの期間で、黄体ホルモンが分泌され、基礎体温は高温期を示す。

黄体機能不全

高温期が10日間以内、血中プロゲステロン(P410ngml以下。日付診のズレなどで黄体期の機能が充分働いていない状態を診断する。

【か】

下垂体

視床下部から刺激を受けて、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)の2種類の性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)や乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)を分泌するほか、他の多くのホルモン分泌調節の伝令の役割も果たす。

環境ホルモン

内分泌ホルモンかく乱化学物質とも呼ばれる環境汚染物質のこと。精子を減少させるなど、人間の生殖機能に深刻な影響を及ぼすことが懸念されている。

【き】

基礎体温BBT

基礎体温とは人間が生命を維持するためだけに必要とするエネルギーを消費している時に発生する体温のこと。朝、起床する前に床の中で婦人体温計を舌の下に入れて測定する。これを表にしたものが基礎体温表で、排卵日の予測や黄体機能不全の有無がわかる。

【く】

クラミジア感染

現在、世界で最も広く流行している性感染症(性行為によって感染する病気:S TD)の1つ。クラミジア感染による炎症で腹腔内の癒着や卵管性不妊の原因となったり、子宮外妊娠の原因になったりする。クラミジア感染している場合、パートナー治療が必要である。

クロミフェン(クロミッドなど)

排卵誘発剤。視床下部で卵巣から出ている卵胞ホルモン(エストロゲン)の作用を抑え、下垂体から出る卵胞刺激ホルモン(FSH)を増やして、排卵を促す働きがある。クロミフェン(クロミッドなど)の単独療法のほか、MG、hCGなど他の薬剤と併用する場合がある。

【け】

頚管粘液検査

頚管粘液(子宮頚部から分泌される液)は、排卵日近くになると活発に分泌され、精子をスムーズに子宮内に入れる働きをしている。頚管粘液検査は、その量や性状を調べるための検査である。

血中ホルモン値

月経をつかさどるホルモンは一つではなく、複数のホルモンが関与している。ホルモン値は、血液で調べることができる。

FSH       卵胞刺激ホルモン。脳下垂体から分泌され、卵胞の成長を促す。女性では排卵障害、男性では精巣機能障害を調べる。

基準値(生理3日目)10IUml以下。

L H        黄体化ホルモン。

基準値(生理3日目)10IUml以下。

P4          プロゲステロン。黄体ホルモン。排卵後の卵胞の顆粒膜細胞が黄体細胞となり分泌するホルモン。内膜を着床可能な状態にする。

E2                 エストラジオール。エストロゲンの一種で、卵胞の成熟によってでてくるホルモン。このホルモンの測定によって、卵胞の発育の状態を予測できる。

PRL       乳腺刺激ホルモン(プロラクチン)。乳汁を分泌させるホルモンで、本来は分娩後授乳している時に分泌される。プロラクチンの異常分泌が起こると、月経不順や排卵障害の原因になる。

原発性不妊

今までに1度も妊娠した経験のない不妊症のこと。

顕微授精(ICSI:卵細胞質内精子注入法)

顕微鏡で810ミクロンのガラス管を使い、1個の卵子の細胞の中へ1個の精子を直接注入する方法。体外受精で受精しない場合や、男性不妊で体外受精では受精が難しい症例に施行する。

【こ】

抗精子抗体検査

精子に対して一種のアレルギー反応をおこして、精子を動かなくしてしまう精子不動化抗体を調べる検査。

コースティング(coasting)法

コーストには、「滑空」という意味がある。「滑空」を意味するような内容の治療法の総称。例えば卵巣刺激の過程で、多数の卵胞ができて血中ホルモン(E)値が上昇した場合、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になる危険を回避するため、一時的にhGMの注射を中止し、卵胞が一部閉鎖して血中ホルモン(E)値が3,000 pg/mlぐらいに下がってから採卵をする方法もコースティング法の一つである。

高プロラクチン血症(乳汁分泌ホルモン)

血液中のプロラクチンというホルモンが高い状態。排卵が遅れたり、黄体機能不全が起きたりすることがある。テルグリド(テルロンなど)、ブロモクリプチン(パ−ロデルなど)の服用が開始される。

【さ】

採卵

体外受精や顕微授精等の時に、卵子を採取する手術のこと。具体的には経膣超音波下で十分成熟した卵胞に針を刺し、卵胞の中にある卵胞液と卵子を吸引する。

【し】

子宮外妊娠

子宮内腔以外のところに受精卵が着床してしまうことで、そのうち約90%が卵管膨大部に着床する。成長する胎児を支えるだけのスペースや栄養補給などの条件が整っていないため、妊娠継続は不可能。緊急手術が必要となる場合もある。また、診断が難しいことがある。

子宮鏡

ヒステロスコピーともいい、子宮頚部から内視鏡を入れて子宮腔内を肉眼的に観察する検査。子宮内膜ポリープ、粘膜下筋腫や子宮腔内の癒着(アッシャーマン)が発見できる。

子宮筋腫

子宮にできる瘤状の良性腫瘍。筋腫ができる場所によって漿膜下筋腫(子宮の外側にできるもの)、粘膜下筋腫(子宮内膜の下にできるもの)、筋層内筋腫(子宮の筋層にできるもの)と呼ばれている。これらの中で不妊の原因となるのは粘膜下筋腫である。

子宮筋腫核出術

子宮筋腫の核となる部分のみを手術で取り除き、子宮を温存し妊孕性をたもつ手術。

子宮内膜症

子宮腔をおおう粘膜組織を子宮内膜という。それが何らかの原因で、子宮の内側だけではなくほかの場所へ飛んだり、入り込んでそこで子宮内膜と同じ働きをするのが子宮内膜症。月経痛、性交痛、排便痛等の症状がある。不妊の原因の一つと考えられている。卵巣にできた場合を「チョコレート嚢胞」という。子宮の筋層にできた場合は子宮腺筋症と呼ばれ、子宮内膜症とは区別される。

子宮卵管造影検査

造影剤を子宮頚管の入り口から、注入して卵管の通過性、子宮腔や卵管の形、卵管采周囲癒着の程度を知る検査。レントゲン撮影検査。

受精

卵子と精子が結合して、母親の遺伝子と父親の遺伝子が融合すること。

受精障害

精子の数が少ない、運動率が悪い、先体反応が起こらない場合等が原因となり、受精がうまくいかないこと。顕微授精の適応となる。

人工授精:IUI

排卵の時期に精子を直接子宮の中に注入する方法。夫の精子を使用する「配偶者間人工授精(AIH)」と精子提供者の精子を使用する「非配偶者間人工授精(AID)」がある。精子を洗浄したり、運動性の良好な精子を選別して行う。

シクロフェニル(セキソビットなど)

経口の排卵誘発剤。副作用は少ないが、排卵誘発効果も弱い。

ショート法(SHORTプロトコール)

体外受精の排卵誘発のための卵巣刺激法。GnRHアゴニスト(スプレキュア、ナサニールなど)を月経開始時より使用し、月経3日目ごろからhMGを使用する。

受精卵凍結

受精卵を液体窒素により凍結保存する。体外受精の余剰胚の有効利用や卵巣過剰刺激症候群(OHSS予防、着床妊娠率の向上のために利用される。凍結胚と同じ意味。凍結法には、緩慢法(Slow cooling)と超急速法(ガラス化法、Vitrification)がある。

【せ】

精液検査

一定の禁欲期間をおいたあと、マスターベーションで採取した精液の精子濃度、運動率、奇形率などを調べる。精液の状態は体調やストレスなどによって変動するので、結果がよくない場合は2〜3回検査を行う。

精子の正常値

精液 2.0ml以上、数 2,000万/ml以上、運動率 50%以上、直進率25%以上、奇形率 70%以下、白血球 100万/ml以下 (WHO基準)。

精子減少症

精子が少ない状態

精子無力症

精子運動率が、半分以下をいう。または直進する精子が25%未満。

精索静脈瘤

精子を運ぶ管である精管の周りの静脈が拡張し、瘤(こぶ)のような状態になる病気で精巣からの血液の灌流が障害されると同時に、静脈を逆流した有害物が精巣に運ばれ造精機能が悪化するといわれている。

生殖補助技術(=高度生殖医療)

体外受精や顕微授精などの高度な技術を必要とする不妊治療のこと。女性の卵巣から卵子を体外に取りだし、男性の精子と受精させ、卵管の環境に近い培養液の中で培養する。その後女性の体内(主に子宮腔内)に戻す治療のこと。

精巣

陰嚢内にある左右の1対卵円形をした器官。この精巣では、精祖細胞(精子になる最初の段階)より分化し、やがて尾を持った運動性のあるおたまじゃくし状の精子が作られている。睾丸とも呼ばれる。

先体反応

受精する際、精子が卵子の周りにある透明帯を通過する時に精子頭部の先体と呼ばれる部分の外膜が破れ、酵素(アクロシン、ヒアルロニタ−ゼ)を放出する。これを先体反応という。先体反応を起こす精子でないと、体外受精までの方法では受精しないため、精子の先体反応がないものに対しては顕微授精を行う必要がある。

【そ】

早発卵巣不全POF

40才以前に閉経してしまうこと。血中黄体化ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)が高値となる。

造精機能不全

精子の数が少ない、動きが悪いなど、精子を造る機能に障害がある状態のこと。

続発性不妊

妊娠、出産歴はあるものの、その後妊娠を望んでも妊娠に至らないこと。

【た】

体外受精(IVF

女性から卵子を採取(採卵)し、精子と合わせ受精させること。免疫性不妊(抗精子抗体強陽性)、両側卵管閉塞、重度の内膜症、男性不妊、難治性不妊、また原因不明などが適応となる。

体外培養−体外受精(IVM-IVF

GnRHアゴニスト(スプレキュア、ナサニールなど)HMGを使用せず、自然周期の7日〜10日目で直径7〜10mmの卵胞を吸引し、未熟な卵を体外で受精可能なまでに培養していく方法。卵巣過剰刺激症候群(OHSSの予防になることが期待されている。

代理出産

何らかの原因で卵巣や子宮がなく、自分で妊娠することが不可能な場合に他の女性に出産してもらうこと。代理出産には2種類ある。

ホストマザー:

夫婦の受精卵を他の女性の子宮に移植し出産すること。

サロゲートマザー:

夫の精子を他の女性に人工授精して出産すること。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS

卵胞はあるていどまで発育するが、卵巣の皮を破って排卵できずに卵巣が腫れる症状。卵巣刺激でOHSS(卵巣過剰刺激症候群)になりやすい。黄体化ホルモン(LH)が卵胞刺激ホルモン(FSH)より高値で、男性ホルモンも高い。超音波検査上、卵巣辺縁に多数の小卵胞(ネックレスサイン)を認めることが多い。

タイミング指導

基礎体温、超音波による卵胞径の計測、血中・尿中の黄体化ホルモン(LH)値などにより、排卵を予測して、性交タイミングを指導する方法。

【ち】

着床

卵管膨大部で受精した受精卵は、分割を繰り返して桑実胚となり、さらに胞胚になって子宮内膜に侵入する。こうして、受精卵と母体の間に生物的な結合が成立した状態を着床という。

超音波検査(エコ−)

周波数の高い音波を臓器に発信してその反射波をコンピューターで画像化する医療機器を使って調べる検査。不妊治療においては一般に膣の方から超音波検査(経膣超音波検査)を行い、卵胞の発育、内膜の状態等を観察する。

【て】

ティーシーアール(TCR)

経頚管的子宮鏡下で内膜ポリープや粘膜下筋腫を摘出、切除する方法。日帰りでも手術可。

【に】

二段階胚移植

一周期に培養2日目の4細胞期胚と、5日目培養の胚盤胞胚を2回移植する方法で、妊娠の向上が期待されるといわれている。その根拠は不明である。

【は】

胚移植

体外受精で用いられ、受精卵を母体(子宮)に戻すことを言う。一般には、採卵後受精させ23日後に行われるが、症例により5日目の胚盤胞まで培養し、胚移植する方法も行われている。

胚凍結

受精凍結卵と同義。

胚盤胞移植(Blastocyst Transfer

体外受精や顕微授精の後に受精卵を56日間培養し、着床直前の段階(胚盤胞)まで発生したことを確認してから胚移植を行う方法。採卵後23日目の形態良好胚を何度戻しても妊娠しない場合に、最終段階まで胚が発生するか確認し、さらに子宮内膜と胚の発育段階を合わせ、着床環境を整える目的で行われる。又、着床率が高いことより、胚移植数を12個にし、多胎予防の目的でも行われている。

排卵障害

さまざまの原因で排卵が起こらないこと。

排卵の予測

基礎体温では、低温相最終日か高温相初日が排卵の目安とされているが、基礎体温のみで排卵を特定するのは困難な場合が多い。このため、超音波検査による卵胞径の計測や、血中あるいは尿中のLH(黄体化ホルモン)の測定を補助手段として、排卵を予測することが多い。

排卵誘発剤

排卵を促す薬。注射薬にhMG、hCG、経口薬にクロミフェン(クロミッドなど)、シクロフェニ−ル(セキソビットなど)などがある。卵巣が腫れる、腹水がたまる、多胎になるなどの副作用が起こることがある。

 

ピックアップ障害

卵子は卵管の先端の卵管采から卵管に取り込まれるが、この卵管采の形が変形していたり、卵管が腹腔内に癒着して自由に動くことができない場合、卵子の取り込みがうまくできない。これが卵子のピックアップ障害(捕捉障害)と呼ばれている。一般の不妊検査では明確に診断することはできない。

【ふ】

不育症

妊娠しても胎児が育たず、流産や早産を繰り返して生児が得られない場合を不育症という。出生後1週間以内に死亡する周産期死亡も不育症に含まれる。

腹腔鏡検査

腹部に小孔をあけ、そこから内視鏡を入れて腹腔内を観察する検査。子宮内膜症病変、卵管、卵巣の形態、周囲の状態などの検査ができる。最近は、癒着剥離や卵巣嚢腫摘出などの手術も行われる。身体的な負担は少ないが、開腹に比べて副作用の頻度が高くなる可能性がある。

不妊症

生殖年齢の男女が、妊娠を希望して、一定期間性生活を行っているにもかかわらず、妊娠しない場合をいう。その一定期間については、1-2年というのが一般的。

フーナーテスト(性交後検査)

夫婦間適合性検査で、排卵日前に夫婦生活をもち、約12時間以内に頚管粘液中に精子が存在するか、また運動しているかを調べる検査。

【む】

無精子症

精液中に精子が存在しないことをいう。造精能力が低下している場合(非閉塞性無精子症)と、射精されるまでの過程で精子の輸送が障害されている場合(閉塞性無精子症)がある。

【め】

メトフォルミン(グリコランなど)

糖尿病治療薬の一つ。高インスリン状態では排卵障害を伴うことが多く、多嚢胞性卵巣症候群(PCOSはその代表疾患である。メトフォルミン(グリコランなど)の内服でインスリン抵抗性を低下させ、セックスホルモン結合グロブリン(SHBG)の生産を増加させたり、直接卵胞に作用したりして男性ホルモンを低下させ排卵障害を治療することができる。この薬剤で流産の防止や体外受精で良好卵を得ることができるとするものもいる。

免疫性不妊

女性、男性どちらか一方、もしくは両方が有する異常抗体によって、精子の運動や受精能力が障害されたり卵子の発育が悪くなることがある。抗体が不妊に関与している場合を免疫性不妊と呼び、代表的なものに抗精子抗体がある。

【ら】

卵巣

卵子の生成、成熟、排卵を行う生殖器官であり、また卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)などを分泌する内分泌器官である.子宮の両側に対称的に存在する。性成熟期の女性は一般的に2830日に1回卵巣から排卵が起きる。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

排卵誘発剤によって起きる副作用。卵巣腫大、腹水、乏尿、血液濃縮、血栓など重症化すれば入院が必要。妊娠すると重症化しやすい。

卵管疎通性検査

卵管の通りを診る検査で、通気、通水、子宮卵管エコー図検査、子宮卵管造影(HSG)などがある。子宮卵管造影では子宮腔や卵管の形状、卵管采周囲の癒着の程度を知ることができる。

卵胞刺激ホルモン(FSH)

脳下垂体から分泌されるホルモンで、卵巣に作用して卵胞の発育を促す。また、少量の黄体化ホルモン(LH)とともに、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌も促す。

卵胞期

月経から排卵までの期間で卵胞ホルモンが分泌され基礎体温は低温期をしめす。内膜は肥厚、増殖する。

【り】

流産

妊娠22週未満に妊娠が終結すること

切迫流産:下腹痛、出血などの流産兆候があるが妊娠が継続している。

稽留流産:妊娠嚢が存在するが、胎児および胎児心拍がない状態で、すでに妊娠が中断している。

反復流産:2回連続で流産すること。

習慣流産:3回連続で流産すること。

【ろ】

ロング法(LONGプロトコール)

体外受精の排卵誘発のための卵巣刺激法。GnRHアゴニスト(スプレキュア、ナサニールなど)を前周期の月経高温中期より使用し、hMGを月経3日目ころから使用する誘発方法。確実に自分のホルモンを抑えながらhMGを使うことにより、複数の均等な成熟卵胞をつくることを目的としている。

 

【A】

AID

非配偶者間人工授精

AIH

配偶者間人工授精

ARTAssisted Reproductive Technology

生殖補助技術(=高度生殖医療)

【B】

BBT

基礎体温表

【D】

DIPI

腹腔内人工授精

【E】

ET

胚移植

【F】

FSH(卵胞刺激ホルモン)

下垂体から分泌されるホルモンで、卵巣に作用し卵胞の発育を促す。また、黄体化ホルモン(LH)とともに、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌を促す。

【G】

GIFT(配偶子卵管内移植)

卵管の疎通性がある患者に用いる方法の1つ。採卵後直ちに良好な卵子を選び1〜3個の卵子と約5万〜10万個の精子を腹腔鏡を用いて直接卵管内へ移植する方法。その後自然と同様で生理的な卵管腔のなかで進行していく。しかし、妊娠しなかった場合GIFTでは受精の確認ができないため、受精障害か着床障害かの原因かはわからない。

GRHアゴニスト

下垂体のFSHLHのレセプター(受容体)に結合して一時的にFSHLHを大量に放出(フレアー現象)し、その後結合力が強く作用が長いためにFSHLHの分泌抑制(ダウンレギュレーション)を起こす。子宮内膜症の治療や排卵誘発での早発LHサージ抑制での早期排卵阻止に使用し、時には短期、少量で排卵のLHサージの誘発に利用する。経鼻、注射などがある。

GRHアンタゴニスト

GRHアゴニストと異なりフレアアップがなく、卵に対する悪影響が少ない。即効性LHを低下させ、早発LHサージの予防に使用される。自然周期で卵胞期後期に短期間GRHアンタゴニストを投与することによってLHサージを抑制し、侵襲の少ないIVF(Friendly IVF)も試みられている。FSHLHの放出阻害剤として、下垂体のレセプターに作用する。作用は短時間である。

【H】

CG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)

排卵を促すホルモン。黄体化ホルモン(LH)作用がある。排卵誘発剤や黄体機能賦活剤として注射する。

MG(ヒト閉経ゴナドトロピン)

排卵誘発剤。閉経後の女性の尿から抽出した製剤で、強力な排卵刺激作用がある。基本的な構成成分は卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)で、その割合は製品によって異なる。

【I】

ICSI

顕微授精

IVF

体外受精

IUI

子宮腔内人工授精

【L】

LH(黄体化ホルモン)

脳の下垂体から分泌されるホルモンで、卵胞の成熟・排卵・黄体形成に関与する。卵胞刺激ホルモン(FSH)と協力して働き、排卵が近づくと急激で大量の黄体化ホルモン(LH)を放出(LHサージ)し、排卵の直接的な引き金となる。

【M】

MRI

磁気共鳴画像診断装置。磁気を使用し身体の断層写真を撮影する検査機器。婦人科においては、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍などの診断に役に立つ。

【O】

OHSS

卵巣過剰刺激症候群

【P】

PESA

経皮的精巣上体精子吸引法

POF

早発卵巣機能不全

PRL

プロラクチン

【T】

TESE-ICSI

無精子症の患者の精巣より、針などで精巣内の精子を採取しそれを用いて、顕微授精すること。

【V】

Vitrification(ガラス化)法

胚、卵子凍結法の種類で、超急速凍結法のこと。従来から広く用いられている緩慢凍結法に対し短時間で行うことができ、また、細胞内氷晶(これにより細胞はダメージを受ける)による障害が少ないとされている。高い生存率と再現性を有する可能性を持つ凍結保存法。

VSA

精管精子吸引法

【Z】

ZIFT(接合子卵管内移植)

卵管の疎通性がある患者に用いる方法の1つ。採卵し、受精した卵(初期受精卵)を13個腹腔鏡を用いて、直接卵管内へ移植する方法。

 



この用語集は、不妊に悩む方々と生殖医療専門家との公開討論会の際に、開催地実行委員が作成されたものを参考にしたものです。

ご協力頂いた開催地実行委員の施設は下記の通りです。

 神谷レディ−スクリニック(札幌市

 吉田レディ−スクリニック(仙台市

 蔵本ウィメンズクリニック(福岡市

(C) 2003 Japan Society for Infertility Counseling. All Rights Reserved
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